お手入れ方法

普段の使用時に取り替える際は、軽く水やぬるま湯で洗うだけで大丈夫です。時間のある入浴時などに石鹸やボディーソープなどで洗えば充分です。

カップの縁にある小さな空気穴は詰まると漏れの原因になりますので、詰まっていないか?確認しましょう。詰まっているときは穴の部分を折り畳むようにして広げれば、流水で簡単に洗い流せます。

長時間使用

タンポンの長時間使用によるトキシックショック症候群は知られていますね。黄色ブドウ球菌の毒素によって、発熱、嘔吐、下痢、めまい、発疹などが引き起こされる急性疾患です。ひどいときは死に至る怖い急性疾患ですが、月経カップによるこの病気の報告はまだないのです。
トキシックショック症候群
月経(生理)は子宮内膜がはがれて経血と一緒に排出されるものですから、月経カップの清潔さが保たれていれば、カップによって密閉されているので菌の侵入は起こりにくいのです。

月経カップは医療用シリコンやラテックス(ゴム)で菌に強い素材ですので、最長10時間から12時間の連続使用(入れっぱなし)が可能です。しっかりぐっすりの睡眠時間にも安心ですね。










月経カップの保存方法

1周期を使い終わったら、鍋で五分煮沸消毒する、専用の消毒液で消毒するなどがあります。いずれもその後は乾かして保管します。

ちなみに、私は8年間使用しておりますが、ずぼらなため消毒は一度もしたことがなく、1周期使い終わったら普段使う石鹸で丁寧に洗い、乾燥させるだけで保管しています。それでもにおいや色が付着することもなく、病気にもならないのですから、その素材の優秀さにつくづく感心します。安心ですね。

子宮内膜症

子宮内膜症
子宮内膜症は、もともと子宮内にしかないはずの子宮内膜が、子宮以外の卵管や臓器にできる病気です。他の場所にできても子宮内膜ですので生理周期に則って変化しますが、正常な子宮内膜と違って排出ができないため体内に留まり、嚢胞や癒着の原因になります。原因は解明されていませんが、月経時にはがれおちた子宮内膜が卵管などを遡り付着増殖する説が有力です。

月経カップは膣内で一定時間経血を溜めるためか、子宮内膜症との関連が言われることもありますが、因果関係が実証されたことはありません。そもそも生理用品と病気の因果関係の追跡調査するなど、根拠のある実証は行われたことがありません。心配を払拭するためにも、そのような調査、研究が行われると安心できますね。