preseed
画像:amazon.co.jp
プレシードPre-Seed®とは、セックスの前に膣内に注入することにより、セックスの前も後も膣内環境を弱アルカリ性にキープして、精子を元気な状態で卵子まで到達できる手助けをする潤滑ゼリーです。
運動率や量が少ない精子でも、その適度な浸透圧や粘度で後押しし、着床に導いてくれます。
妊娠を望んでいるカップルには朗報ですね。

不妊治療に一役も二役も買っている、超自然派妊娠補助潤滑ゼリーです!

日本では「プレシード」と「プリシード」の二つの表記がありますので、日本語サイトを検索する場合は両方試してみてくださいね。

pre-seed … 種の前、つまり「精子よりも前に」という意味で、とても分かりやすいネーミングですね。

プレシードはどこで誕生したのか?

アメリカの女性精子生理学者、ジョアンナ・エリントン博士(Dr. Joanna Ellington)によって開発され、2003年より発売が開始されました。以降多くの不妊症カップルに愛用されています。
参考:www.preseed.com(英文です)

エリントン博士は、健康な精子はどのようにして生成されるのか、国立衛生研究所の資金援助のもと研究を行っていましたが、その最中に以下のことを発見したようです。

プレシードの主成分 アラビノガラクタン

エリントン博士が発見したのは、精子が卵管で卵を待つ間、ある糖が精子を守っていたという事実。

アラビノガラクタンを含むヤドリギ
アラビノガラクタンを含むヤドリギ

それは、植物細胞壁多糖 アラビノガラクタン(Arabinogalactan 略称AG)
この糖は、寒い冬から、病気から、乾燥から、生き延びることができる植物に含まれる成分です。

この糖が精子の抗酸化を防ぐ働きをしていたのです。

全含有成分は以下の通りです

精製水、ヒドロキシエチルセルロース、プロニック、塩化ナトリウム、リン酸ナトリウム、カルボマー、アラビノガラクタン、メチルパラベン、水酸化ナトリウム、リン酸カリウム、プロピルパラベン

さて、そもそも精子の生態とは…?

精子の寿命

大気中だと4時間、弱酸性の膣内で約2日間、弱アルカリ性なら7日以上生きています。
つまり妊娠するには、行為の後も膣内を弱アルカリ性にしておくことが大切です。

精子の成分

精液は、アルギニンなどの弱アルカリ性の液体。
精子はその中で生きています。

つづいて子宮内の環境を見てみましょう。

子宮内の環境

子宮内は普段は酸性です。子宮断面図
膣口からの分泌液をバルドリン腺液といい、酸性です。
女性の場合、性器が肛門から近いため、大腸菌が膣に侵入し繁殖するのを防ぐために、普段は酸性の状態をキープしているのです。

しかし興奮したり、排卵日前後になると、子宮口からアルカリ性の頚管粘液の分泌が促進され、精子の受け入れ準備に入ります。

子宮内および子宮口付近のpHは弱アルカリ性になり、精子を守り、子宮口にたどり着いた精子を取り込んで子宮内の卵管へとスムーズに導きます。

妊娠しやすい膣内環境

以上のことから、妊娠しやすい状態とは、膣内分泌液(おりもの)のpH、精子を取り込みやすい粘度と浸透圧が重要になります。
現在膣液の量は、妊娠率を左右しないことが解明されています。
つまり「濡れやすい」=「妊娠しやすい」わけではありません。

プレシードの特徴

さて、再びプレシードに話は戻ります。
プレシードは、この妊娠しやすい膣内環境に分泌される分泌液とほぼ同じ構造を再現して作られています。
pH、粘度、浸透圧、すべてほぼ同じです。
だからこそ、「妊娠補助」がその使命なんですね!

開発元はこの構造の特許権を得ており、プレシードはアメリカはもとより国内外の不妊治療専門医師より信頼を得ている商品です。
また日本国内でも、担当医から「妊娠を望むならプレシード以外の潤滑ゼリーを使うな」と言われた、という口コミも多く目にします。

他の潤滑ゼリーとの違い

妊活中は感情や体がついていかず、焦りがストレスとなり、膣内分泌液の量が減ったり強い酸性になったりします。
セックスが作業的になり性交痛に悩むカップルは多いのです。

そこで、市販の潤滑ゼリーを使うことになるのですが・・・
実は市販の潤滑ゼリーは精子にダメージを与える、もしくは殺してしまうのがほとんどなのです!
なぜなら、雑菌の繁殖を抑えるため、防腐の役割でゼリーそのものを弱酸性にしてあるからです。
また、潤滑だけが目的のため、扱いやすいよう粘度が固めになっています。
塩濃度も高く、そもそも精子が長生きできる環境を目的としていません。
浸透圧もあまりないため、逆に子宮口をカバーしている状態になり、妊娠し難くなります。

市販の潤滑ゼリーが体に合わないがプレシードは大丈夫か?

前述のとおり、膣内分泌液とほぼ同じ構造で作られているため、アレルギーが出たという反応は今のところ見られません。

プレシードに保存料は使われているのか?

メチルパラベンとプロピルパラベンが使われています。
精子にダメージを与えず、かつバクテリアの増殖を抑える保存料として確約できたのはこの二つだったようです。
両者はその歴史が長く、安全性を確認できるデータがそろっていること、また他のあらゆる保存料を試した結果、ほとんどの保存料はその作用のメカニズム的にどうしても精子にダメージを与えてしまうことが分かったためです。
一般的な保存料というと、食品にも使われるビタミンCやエチレンジアミン四酢酸(エデト酸)ですが、これらは精子にダメージを与えます。

プレシードの使い方のコツ

ゼリーはチューブ入りで40g、アプリケーターは9本入りです。プレシード

アプリケーター(注入器)1本につきゼリーを4gまで量って入れられます。

  • セックスの1時間前から使用することができます。
  • 最初は少なめに、1g位から使ってください。
  • その後徐々に自分にあった量に増やしてください。

量の調整が必要な理由は、女性によって体の水分が不足している場合があるためです。
ゼリーが使用後すぐに乾いたり、弾性が出たり粘性が強くなる場合は、女性の体の水分が不足している場合に起こることがあります。
プレシードは体液に似せて作られていますので、体がプレシードを急速に吸収してしまうためです。
このような場合は、横になった状態で更に1本(4g)ほど追加してください。

不妊治療のオフィシャルな見解として、セックスの後は外陰部を石鹸で洗わないこともポイントです。

プレシードはどこで買える?

ネットでの個人輸入となります。
2016年7月現在では以下のショップで購入できます。

  • アマゾン
  • アイドラッグストアー
  • 妊娠検査薬の専門店 ビューティーアンドヘルスリサーチ